【レースレポ】長野マラソン

レースからアフター(もちろんコーラ)を経てクルマで東京へ戻ったわけですが、 この4時間のドライブがキツかった。
眠気を飛ばすためにレース以上に摂取したカフェイン効きまくってヤバイ目になってましたw。
次回は新幹線にしよう。

 

さてさてレースレポ!

スタート〜10㌔

 

Bブロックスタート。
シューズ円陣して、トイレや荷物預け。
何度やっても最後はギリギリになってしまう。
整列の案内があってから10分ほどしてから急いでスタートブロックに向かう。
幸い、そんなに出遅れた感じはないけど、ねぇさん、ブラザーさんはだいぶ前の方に並んでいるのを確認。
この時期のマラソンは整列中に寒くないのが良いですね。
りるさん、Highさん、けんちゃんさんと横並びになって号砲を待つ間も少しずつ気温が上がってきた。
On Your Mark!

ロスタイムは14秒。
スタートの直前にもけんちゃんさんに、415㌔ペースが上限、それからちょっとこぼれてもOKな展開、なんて言ったのに、2キロ目でいきなり飛ばし過ぎ。
その後もペースを当初の予定に戻すこともなく、気持ちよく走り抜ける序盤。
久しぶりに沿道の声援を受けて走る喜びを噛みしめながら。
特に善光寺の参道っぽい道は一直線に伸びる沿道の左右に多くの人が並んで応援してくれてテンション爆あがり。
10㌔地点でChallengerのジェル梅味とカフェイン摂取。
大幅にオーバーペースのまま序盤10㌔が終了。

11㌔〜20㌔

 

前日受付会場のビッグハットに接する大通りや、田畑が広がる牧歌的な道を抜けると、最初のスライド地点。
スライド区間は2.5kmくらい。
誰かとエール交換できるかと期待してセンターライン近くで走っていたらブラザーさんがトレードマークのちょんまげでやってきたので大声で「ガンバー!」とかなんとか。
エムウェーブというアイススケート競技場をグルリと回ってふたたびスライド区間の復路に戻る。
ペースはだいぶこなれてきた模様。
毎度の様にこのあたりまでは無敵感が満載だ。
20㌔地点でモルテンの黒。

21㌔〜30㌔

 

五輪大橋、を超え、広くてきれいに整備された真っ直ぐな道に出る。
この辺りも雪化粧した山並みが遠くに見える。
キレイだなあ。なんてまだ余裕あり。
折り返し地点に向かう2回目のスライド区間で最初にHighさん、腰は大丈夫そう。
次にりるさん。いい感じの集団の中で踏ん張ってる感じ。
でかい声で2回名前を呼ぶも無反応。シカト??まあ良い。
復路でけんちゃんさんとスライド。
笑顔!うん、元気そうで楽しそうだ。
こっちまで楽しくなってくる。
まだまだ苦しくはないが、25㌔あたりから残り距離数を計算する様になった気がする。
それでも35㌔から少しペースアップできる様に今は体力温存しようとか考えていた様に思う。
25㌔地点でカフェイン、 30㌔地点でMEITAN。
補給は完了。
後は走るだけ。

31㌔〜40㌔

 

ラップペースは徐々に遅くなってるけどこれは体力温存のため、と言い聞かせたが、 実は疲れが出てるだけというのは本人が知っている。
同じ出力で走っていてもペースが落ちているのは絶望でしかない。
でも粘ればなんとかいけるはず、 ネットタイムでならこれからペースアップできれば行けるかも?
とか少し焦りながら走った区間
序盤のオーバーペースをうらみたくもなるが、 それはレース終わってからにしよう。
ペースアップするのは残り2㌔でも良いか?
なんて弱気の方に戦略修正したりして。
通ってきた高速道路の脇道を右に回り、 女子中学生?高校生?たちによる一際大きなの黄色い声援が聞こえるトンネルを抜けて小高い堤防?の道に出ると 目の前には本当にキレイな風景が。
桃源郷感ハンパない。
ガンダーラですか?
東京の桜並木って過剰すぎて好きになれないけど、 この川辺の農村風景に咲く桜はキレイだなあ。
手前には黄色い菜の花、遠景には山。
その風景にニヤついたら少し楽になった気がする。
橋を渡って反対側の川辺の道からは向かい風。
気温も上がってきた。
36㌔以降の不甲斐ないラップはその影響もあるけど、体力的にもギリだ。
そんな中、沿道にペタッと座って応援してくれるおじいちゃん、おばあちゃんに子供、孫がいたり、 あー、日本昔話ですか? 「ほれ!頑張れっ!」とか言ってくれるんだよね。
川辺とオサラバして、いよいよラスト。

41㌔〜ゴール

 

ゴールに向かう最後の直線。
沿道の応援は途切れることなく続く。
給水のスタッフも大声で声援してくれる。
向かい風区間が終わって少し楽になったが、もう限界まで頑張った。
結局ラスト2㌔さえもペースアップどころではないしサブスリーは難しそうだ。
最後はジョグしてゴールもありかな?
なんて弱気が出たところで、スタート時から同じ様なペースで走ってる女性ランナーさんがラストスパート。
強い! でも呼吸はこの上ないほど苦しそう。
あの状態でスパートかける精神力に感動して思わず「ラスト!ガンバ!」
それを見てジョグの選択肢は無くなった。
最後まで苦しもう。
とにかく必死で脚を動かすだけ。 ゴールのスタジアムが見えてきたけど、なかなか近づかない。
苦しいけど、沿道の声援に応えると少し楽になるのでどんどん声出し。
コールアンドレスポンス的な? スタジアムに入る。
42㌔の距離表示。
カフカの人工芝がシューズの反発を吸収するw
お兄さんランナーが泣きそうな呼吸音でパスして行く。
もう追えない。
「ラスト!ガンバ!」
ゴールが迫る。
ボランティアの人たちが声援。
Qちゃんがナンバーと名前を読んでくれる。

あぁ今回も楽しかった!!

ゴール!!!!!!!!!!

レース終えて1日経っても、思い出すとニヤニヤしちゃいます。目標達成できたわけでもないのに何故が多幸感。この感じ、走ってない人(例 うちの嫁)とかに説明できないのがもどかしい。
だからアフターは最高に楽しい。

白状すると、これまでマラソンサイトのレビューにある 「沿道の応援がチカラに」とか読むと、なんか白々しさを感じてた(性格悪っ!)のも正直ありました。
コースも、何も公道に拘らなくても良いと思ってたし。
むしろ公園とか河川敷の周回コースの方が正確にラップが刻めるとか。

今回2年以上ぶりに公道でのレースを走って、その声援とか、運営とかボランティアの人たちに素直に感謝しました。
もちろん要因は当日の天候だったり体調だったりもあるとは思いますが、
曲がるたびに変わる景色とか、手作りの横断幕とか、バンドの演奏とか、おばあさんの掛け声とかに泣きそうになりました。
「走りに来てくれてありがとう」 ってメッセージを見たときは、我慢できませんでした。

コロナ禍で、たいして儲かろうはずもないマラソン大会を開催するなんて、相当覚悟がないとできないはずです。
増えるのは手間と苦情ばかりでしょう。
沿道に繰り出してくれた人の中にも諸手を挙げて賛成、という人ばかりではなかったはずですが、 それでも折り合いをつけて応援してくれてるんだろうと、実感できました。

こんな時代に、久しぶりに胸のほっこりする経験をした51歳の春、でした。



長野マラソン
サイコーかよ!